TOP/転職の理由から探す保育士のベストな働き方/保育士の持ち帰りの仕事とは

保育士の持ち帰りの仕事とは

持ち帰りの仕事が多く、苦しいと感じている保育士さんはたくさんいるでしょう。保育士の仕事量はとても多く、勤務時間内に終わらせることができず残業。家にまで持ち帰ることがあるようです。また、一部の保育園において、定時後の仕事はサービス残業になるとか。当然、残業代は出ないことも少なく厳しいこと面もあるようです。

ここでは、保育士さんたちが実際にどのような仕事を持ち帰っているのかを解説。また、持ち帰りの仕事が発生してしまう具体的な理由や、仕事を持ち帰らないための方法などもあわせてお伝えします。

今現在、持ち帰りの仕事でつらい思いをしている保育士さんは当記事を読むことで、今の苦しい状況から抜け出せるヒントを得られますよ。ぜひ最後まで読んで、参考にしてくださいね!

持ち帰り仕事は多くの保育士さんの悩み

保育士の悩みのひとつといえば、持ち帰りの仕事が多いこと。

日中は保育の仕事で子ども達と遊んだり、走り回ったりと、体力を使います。大きな保育園だと給食を食べる準備や配膳の際に、多くの食器、おかずなど重たいものを運ぶこともあるでしょう。また子ども達の人数が多いなら、イスを出したり片づけたりするのも一苦労です。

子どもがケガや事故などが起きないように、一日中子どもたちをしっかりと見守ることも大切な仕事。万が一、園内で事故が起これば責任を問われることになりますので、保育士の仕事はとても神経も使うお仕事です。

さらに、保育士の仕事といえば人間関係。上下関係が厳しく、先輩保育士との関係に日々気をつかわなければいけない保育士も多いでしょう。園長先生が難しい人なら、園長先生に接する度に、緊張するかもしれません。また、クレーマーやモンスターペアレンツのような保護者がいれば、精神的に疲れてしまうことも考えられます。

心身ともにクタクタになって疲れている状態にも関わらず、持ち帰りの仕事をしなくてはならない状況。仕事終わりの平日、そして週末の時間を持ち帰りの仕事に費やさなければならず、また持ち帰りの仕事に対する残業代が出ないという負のサイクルに陥ります。

このように仕事の量が多く、プライベートな時間の確保や休みを取ることができないことが原因で、保育士の仕事を辞めてしまう人もたくさんいます。

保育士はどのような仕事を持ち帰っているのか

ところで、保育士さんたちは日々どのような仕事を持ち帰っているのでしょうか?保育士さんたちの持ち帰りの仕事をいくつかご紹介します。

指導計画の作成

保育士さんたちは、指導計画というものを作らなくてはなりません。保育士さんの中では、年間計画や月案など、指導計画の作成が苦手な方が多いのが現実。

ほかにも新人の保育士さんだけではなく、ベテランの保育士さんでも月案や年間指導計画を作成するのに、時間がかかってしまうこともあります。指導計画を作成の際には、指導計画の書き方が詳しく書かれている本を参考にしながら作成しているケースも。

指導計画を手書きで作成しなければいけない保育園もあり、時間がかかります。また、年間計画や月案だけではなく、連絡帳への記入、保育日誌、個人記録、おたより、健康記録など作成しなければならないものが盛りだくさんです。

日中の勤務時間内で終わらない場合は、残業して書類作成。それでも終わらなければ、持ち帰りの仕事になってしまいます。

壁面の飾りや行事に必要な小物などの製作

保育室の壁面装飾や行事で使う小物の製作なども、持ち帰りの仕事になりやすいポイント。

保育園の壁面には、画用紙や折り紙などで季節を感じさせるよう装飾や可愛らしい装飾がされていますが、そういった壁面飾りは保育士の手作り。毎月変える必要があり、その度に作り直さなければなりません。

ほかにも行事に使う小物や衣装なども、基本的に保育士の手作り。クラスにたくさんの園児がいる場合、その人数分を制作しなければなりません。また行事前は行事の内容についての打ち合わせや準備のために残業しなければならず、行事がある時期は特に持ち帰りの仕事が多いと言えるでしょう。

園内では上下関係があったり意地悪な先輩と一緒に担任を持つことになったりすると、壁面の飾りや行事に使用する小物の制作などを押し付けられてしまうこともあるようです。

ピアノの練習

ピアノの練習を持ち帰りの仕事でやっている保育士さんもいます。

日中の仕事の空いた時間や保育時間の終了後は、書類の作成などに追われることが多いよう。したがって、ピアノを練習する時間を勤務中に確保するのは、難しいでしょう。

とくに保育士一年目の方やピアノが苦手な方は、ピアノの練習に時間がかかってしまうことがありますので、どうしても持ち帰りの仕事になってしまうところです。

また、卒園式などでピアノを担当することになると、式の間中ピアノを弾き続けなければならない場合も。その場合はたくさんの曲を弾かなければならず、家で練習しなければなりません。

なぜ保育士は持ち帰りの仕事が多いのか?

書類を書く時間を与えてもらえない

先ほどもお伝えしましたとおり、保育士さんたちはたくさんの書類を作成しなければいけません。書類の提出にも締め切りがあり、なかなか大変な作業です。

たくさんの書類を書かなければならないのにも関わらず、多くの保育園では書類を作成するための時間を、きちんと確保することが必要。日中子どもたちがいる間は、なかなか書類作成にあてる時間を作ることができず、残業や持ち帰りの仕事になってしまいます。

行事が多すぎる

保育園で行われる行事はたくさんあります。

行事に関するアイデアを出すことは、園長や上の人から評価を得やすいポイント。認められたくてアイデアを出しや行事を増やしていくのは良いこと。しかし、あまり先のことを考えずに行事を増やしてしまう傾向があります。行事が多くなると、当然保育士の負担が増えるわけです。

一度行事を行ってしまうと、取りやめることはなかなか難しく、保護者から期待されている行事はやめることが難しいところ。このようにして行事が増えてしまい、取りやめることができず、保育士の負担や持ち帰りの仕事が増加してしまいます。

保育業界に限らずほかの業界でもいえることですが、トップの経営者は現場のことをしっかりと理解していないことが課題。現状の保育士が抱えている仕事量や負荷を把握していない状態で、保護者の期待やニーズに応えるべく何でもかんでも受け入れてしまい、仕事がさらに増えてしまうサイクルになります。

人手不足

人手不足は持ち帰りの仕事が増えてしまう原因のひとつ。

今やどの業界でも人材不足が叫ばれていますが、その中でも保育士不足は特に深刻な問題となっています。人手が足りていないので一人当たりの業務量が増えてしまい、保育園にいる間に全ての仕事を終えることができません。その結果、残業や持ち帰りの仕事が増えてしまいます。

家に帰っても仕事ばかりで体調不良になることも

毎日のように持ち帰りの仕事をしていると、体調不良になってしまうこともあります。

日中は保育園で一生懸命働き、家に帰ってからも持ち帰りの仕事に追われる、といった激務な毎日を過ごしていると、やはり疲労やストレスがたまってしまうでしょう。プライベートの時間をゆったり過ごすことで、疲労やストレスは解消することができます。しかし、その時間すら取れないとなると、疲労を癒してストレスを発散できず、体調を崩してしまうことも。

睡眠時間を削ってまで仕事をしていると、ホルモンバランスが崩れてしまいます。その結果、生理痛、生理不順、不眠症などに影響をきたすことや睡眠不足により判断力や注意力が低下してしまうでしょう。それによって仕事でのミスが増えてしまうため、負のサイクルから抜け出せなくなります。

仕事を持ち帰らないための方法

仕事を持ち帰らないようにするために、ぜひ以下の方法を試してみてください。

各項目について、さらに詳しく説明していきましょう。

仕事内容や仕事のやり方を見直す

どうすれば効率良く業務をこなしていけるか、じっくり考えてみること。たとえば「先輩から言われるがままに仕事をしているけど本当は不必要な業務」「非効率な方法で仕事をしている」など思い返してみると、仕事のやり方を見直すポイントがあるでしょう。とくに毎日繰り返している仕事については、やり方を見直して効率的に進める方法を試すことも有効です。

仕事を書き出し、優先順位を明確にする

取り掛からなければならない仕事を書き出し、優先順位を明確にしましょう。

やらなければならない仕事をノートなどに書き出しておくことで、頭の中だけで考えている状態よりも、より仕事内容が明確になって、頭の中もスッキリする効果が。次に、やらなければならない業務に優先順位をつけて、期限も書き込んでおきます。スケジュール帳やカレンダーなどにも同時に記入しておくと良いでしょう。

すべて書き出したら、期限が近づいてきている書類の作成などにまずは取り掛かり、後回しにできる仕事は、時間ができたらやるようにすると良いです。後でやっても間に合うような業務も含めて全部やろうとすると、どうしても残業や持ち帰りの仕事が増えてしまいますので気をつけましょう。

すきま時間を使う

すきま時間を使って、仕事を終わらせるようにします。とくに昼食を食べたあとのお昼寝の時間を有効的に使うことがポイント。指導計画などの書類の作成や連絡帳への記入などは、できるだけ子どもたちのお昼寝中にやってしまうようにしましょう。

先輩に相談する

とくに新人保育士は相談できる先輩がいれば相談してみることがおすすめ。先輩もきっと同じような悩みを抱えていたはずですので、何か良いアドバイスを得られるかもしれません。相談する際は、先輩の仕事のやり方を具体的に聞いてみるのと良いでしょう。仕事を効率よく進められるコツや方法を知っていて、教えてもらえるかもしれません。

持ち帰りの仕事をする時間を決める

どうしても持ち帰りの仕事が発生してしまう場合は、持ち帰りの仕事をする時間を決めておきましょう。例えば、「持ち帰りの仕事をする日は月曜日、水曜日、金曜日のみ」とか、「仕事をするのは遅くとも21時まで」など。

持ち帰りの仕事をする時間に制限がないと、「持って帰って終らせれば良いや。」と思ってしまい、仕事を持ち帰ることが習慣化してしまう可能性があります。また、家で持ち帰りの仕事をする際も、ダラダラとずっと仕事をしてしまい、仕事を効率良くこなせないかもしれません。

自分の中で持ち帰りの仕事についてのルールを作って働く時間を決めることで、仕事にメリハリをつけることができ、プライベートの時間を確保することにつながっていきます。

労働基準監督署に相談する

労働基準監督署に相談しに行くのもひとつの手でしょう。労働基準監督署は労働基準法などの労働関係に関する法令が、きちんと守られているかをチェックする機関。例えば、残業や持ち帰りの仕事がサービス残業になっており、残業代が支払われない場合は、労働基準監督署が園と交渉してくれます。準備段階として労働基準監督署へ行く前に、残業の未払いを示す以下の証拠を集めておきましょう。

残業時間を示す証拠も集めておくこともおすすめです。

これらの証拠となるものを事前に準備したうえで労働基準監督署に相談しましょう。労働基準法の観点で見て違反があれば労働基準監督署から職場へアプローチしてもらえる可能性がありますし、今後の対策もしっかり相談に乗ってもらえます。

仕事が多すぎて病みそうなときは「転職」を考えるのもあり

やれることはすべてやったが、それでも状況が良くならない場合は、転職について考えるのも手段のひとつです。

そもそも仕事量だけではなく、パワハラ、モラハラ、職場いじめなど、ほかにもたくさん問題を抱えているブラックな保育園で勤めているなら、状況を変えるのはなかなか難しいかもしれません。

ひとつの職場で頑張って働いていくことは確かに素晴らしいことですが、長期的に無理し続けてしまうと怪我や病気などにつながってしまうことも。

過剰な持ち帰りの仕事でストレスをためてしまうと、子ども達にしっかり向き合えず愛情を注ぐことも難しくなってしまいます。苦しい状況を我慢して働き続けている方は、転職することを視野に入れることも解決策のひとつ。ワークスタイルや福利厚生などを考え、自分の希望に沿った職場を探してみましょう。

一生できる保育の仕事さがし
ついて詳しく見る

持ち帰りの仕事を減らすには努力も必要

今回は、保育士さんたちの持ち帰りの仕事や仕事を持ち帰らないための方法などを詳しく解説しました。持ち帰りの仕事を減らすには、まずは「持ち帰りの仕事をなくす、もしくは減らす努力をすること」。それでも無理なら、職場にこだわるのではなく転職することも選択肢に加えてみてください。無理して体を壊すまで頑張る必要はありません。

子どもたちを幸せにするためには、まずはあなたが元気で健やかに働ける環境で仕事をすることが大切。この記事を参考にして充実した保育士ライフを送りましょう。