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妊娠・産休のハードルが高い

保育士を辞める理由の中でも、最も大きな割合を占めるのが妊娠・出産。保育士を続けながら妊娠・出産をするための転職について考えてみました。

保育士の退職理由第1位が妊娠・出産

東京都保育士実態調査によると、保育士を退職する理由で最も多いのが妊娠・出産。産休や育休が取りにくく、また仕事に復帰した後の時短勤務が認められにくい職場も少なくありません。

もちろん制度上は育休・産休は認められなければならないのですが、現場では妊娠・出産をする人に対して厳しいプレッシャーをかけることも…。そのため、妊娠や出産の後に復職せず、そのまま退職してしまうケースが多いのだとか。逆にいえば、仕事を続けたければ妊娠や出産を避けなければならないということでもあります。

参照元:東京都保育士実態調査報告書

15%の保育園で妊娠の順番に関する暗黙のルールが!

2018年2月28日の毎日新聞に掲載された、妊娠の順番のルールに関する投書が大きな話題となりました。これを受けて女性セブンが現役保育士200人にアンケート調査を行ったところ、なんと15%の園で職員の妊娠・出産に順序をつけるルールがあったそうです。

女性セブンは現役保育士200人に緊急アンケートを実施。すると驚くべき結果が出たのだった。

保育士の2.1%が「ある」、13.4%が「似たようなルールはある」と回答。しかも、「慢性的な保育士不足なので仕方がない」「一気に産休を取るのを防ぐため、仕方がない」との容認論も少なくなかった。

引用元:NEWSポストセブン 保育士の「妊娠順番ルール」は約15%の保育園で存在 https://www.news-postseven.com/archives/20180329_663134.html

園長が各保育士の結婚・妊娠の順番を決めていたり、スムーズな引き続きのために3月に産休に入って5月に出産することをルールとされていたりするのだとか。園によっては、ルールを破って妊娠すると罰金を払わなければならないケースも。

AREAでも、保育士の妊娠・出産に関する園からのプレッシャーについて取り上げた記事があります。

先に一番の若手が妊娠した。すると、裕子さんに対し園長は「妊娠するタイミングを考えて。人手が足りないから今、妊娠されたら困る」とクギを刺した。しかし、後輩の保育士は悪阻(つわり)がひどく、切迫流産(流産しかかる状態)にもなって医師から絶対安静を言い渡され、何カ月もの間、出勤できない状態に陥った。代わりの職員確保がままならず、園長は裕子さんに「あなたは年長クラスの担任なのだから、卒園するまで責任がある。就学前は特に大事なのだから、タイミングはよく考えて」ときつく忠告した。

引用元:【AERA dot.】「妊娠順番制」を破った30代女性保育士が受けた仕打ち https://dot.asahi.com/dot/2018042000011.html

こういった保育園では、転職したいと思うのは当然。ただ、どんな保育園も面接では「産休・育休取れますよ」と言うはずです。

必要なのは、「保育士紹介会社の評判を聞く」「面接時に、過去の産休・育休の実績を聞く」こと。給与や賞与が気になって、そちらの質問に偏ってしまいがちですが、特に若い女性は妊娠・出産に関することこそ最初に確認しておくべきポイントです。

東京・神奈川で約20の保育園を展開するキッズパートナーは、親会社が一部上場企業の「大東建託」ということもあり、かなり産休・育休が取りやすいと評判です。どんな取り組みを行っているのか、代表と実際に働いている保育士さんの声を聞いてみました。

ケアパートナー白井代表より

白井代表

産休・育休は当然の権利です

キッズパートナーでは、育休・産休がしっかり取れる制度を整えています。

順番に関するルールはもちろんなく、時短勤務では、最短で4時間の勤務も可能。かつ、希望すればお子様が中学校に入るまで時短勤務を継続できます。

おかげで、ここ何年かは「保育士の知人が、キッズパートナーなら産休を取りやすいと言っていた」「もうすぐ結婚するのですが、キッズパートナーさんなら嫌がられないと、人材紹介会社の担当者から聞きました」と言って入社してくださる方が増えています。

キッズパートナーみなとみらい園愛美先生
キッズパートナー
みなとみらい第1
愛美先生

愛美先生より一言

2019年の春に産休に入る予定です(取材時は10月)。重いものは持ってくれたり、体調を気遣ってくれたり、とにかく周りが助けてくれるので、ありがたいですね。

1年育休をとって復帰する予定ですが、仕事のほうはあんまり心配してません。子どもと離れがたいだろうなあとは予想していますが(笑)、「復帰して職場の空気が…」みたいな危惧は一切ないですね。

ずっと保育士を続けて行きたいので、この環境は本当に恵まれていると思います。

キッズパートナー綱島園・未都先生
キッズパートナー綱島園
未都先生

未都先生より一言

子どもが半年前に生まれたばかりで、時短勤務中です。生まれる前も、重いものを持ったり、体に負担がかかる業務は皆でフォローしてくれて、生まれてからも、保育園からの呼び出しで早退することもあるんですが、それも全然気にせず行けるようにしてくれます。

初めての子どもなので、早くに預ける時は葛藤がないとは言えませんでしたが、仕事を続けたいという思いと、子どももいろんな人に愛されて育った方がいいだろうという気持ちもあって、預ける決心をしました。いまはいい決断だったと思っています。

キッズパートナー小机園・若松篤美保育士
キッズパートナー
平沼橋園
篤美先生

篤美先生より一言

入社して1年ほどで妊娠したのですが、皆暖かく応援してくれて、嬉しかったです。

今は時短勤務で働いていて、「もっと子どものそばにいたい」と思うかな?と心配していたんですが、子育てと仕事のバランスが取れていると感じます。

子どもが体調を崩してお迎えに行くときも、園全体でフォローしてくれるのでありがたいですね。

キッズパートナー横浜楠町・絵梨奈先生
キッズパートナー
横浜楠町
絵梨奈

絵梨奈先生より一言

結婚していて、子どもはまだいません。もちろん、いずれ欲しいと思っているので、「産休・育休が取りやすい」と言われたキッズパートナーに決めました。

園長先生のお話しや、産休前の先輩たちへの周りの対応も、それが当たり前のようになっていて、産休取ることが自然な環境なのが嬉しいです。

「保育の現場」編集部
メッセージ

「保育の現場」編集部

なぜ「産休・育休が取りにくい」保育園が存在するのか。それは園に漂う空気だと思います。

休みが少なく、残業ばかり、保育士も足りていない…。そんな園では、産休や育休を取ることで「周囲の重荷になっている」という空気に耐えきれなくなります。

キッズパートナーでは、産休に入る保育士さんがいると、すぐに人員を補充。なにより会社や園全体が産休・育休、それからの復帰を応援している空気が漂っています。

「みなさん遠慮なく休んで、帰ってきてくれればそれでいいんです」と笑う白井代表のいる会社なら、安心して働けるだろうなと感じました。

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